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2008年10月 2日 (木)

アポイントメントぐらい取ったらええやんけ

ある学園モノのコミックの後書きを読んでいたら、作者が取材で、母校に行った時の事が書いてあった。

作者自身が学生時代に所属していた漫画サークルを訪問し、今時の学生生活について現役の学生を取材するついでに、後輩の皆さんと、漫画について、あるいは、漫画を描くことを仕事にする、という事について、2、3時間ばかり熱く語ったそうだ。

で、調子良く話して一段落ついたころ、話しをしていた後輩から、「それであなたは誰で、何と言う漫画を描いているのですか」と尋ねられたそうで、漫画家は、自分のことを漫画家と知らない人を相手に3時間も話しをしていた事に恥ずかしさを感じ、そういうことを知らないなら最初に聞いてくれ、と、後輩を批難し、さらに、取材後、「先輩だかなんだか知らないが、何年も前に卒業した面識もない人が突然やってきても困る」と後輩達が言っていたと聞いて凹んだ、とあった。

最初、単純に、オタクのジェネレーションギャップのあるあるネタだと思って読んだのだが、いい年こいて、世間を知らないのは、漫画家の方じゃないかと思った。

まず、漫画サークルの部員だからと言って、全ての漫画を愛好してるわけではないし、知らない漫画の作者を漫画家だからと言う理由だけで、憧れの目で見たりしないだろう。

だから、この作者が、自分が期待したような賞賛を得られなかったとしても、後輩が責められる理由にならないのではないか。

そして、後輩の発言から推測するに、この漫画家は、アポなしでサークルを訪問したのではないか。現役時代に縁のあった人々は卒業して、全く知り合いがいなくなった状態でサークルを訪れたのではないかと思われる。

サークルの名前は同じでも、学生はまるで他人であるのだから、そんなもん、現役から見たら、アポなしで突然現れた自称先輩を名乗る知らないオッサンであり、それでも、失礼がないように適当に話しを合わせていたら、2、3時間も、仕事とは、とか、先輩風吹かして語りまくられて大迷惑に感じた、というのは、普通だと思う。

俺は、むしろ、いい大人が、アポもとらずに母校に押しかけて、今時の若いオタクは礼儀を知らないとか、仲間うちで愚痴るならともかく、漫画の後書きで描くようなことかい、と、ちゃんちゃらおかしく思うのだった。

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